最近、なぜか突然ウチの嫁ちゃんが惣菜パン作りにハマっている。
食パンから始まり、たまごロールパンやチョコパン・クリームパン、じゃがバタチーズパンなど、いろんな惣菜パンを作っては周りの人に食べさせています。
僕も余ったもの(失敗作)をよく食べていますが、結構おいしく出来てるんじゃないかなぁ。
嫁ちゃんが職場に持っていったところ同僚たちから絶賛されたみたいで、「もっと作ってきてほしい」とよく頼まれるそうです。
パン作りはもちろんホームベーカリーを使っていますが、生地作りから発酵・焼きまで行なうので結構時間がかかるらしい。

お、終わらねぇ…
1日で作れる数には限りがあるため、大量に頼まれたときは寝る時間を削って作っています。おつかれ。
とはいえ、一人でのパン作りには限度があるので、嫁ちゃんは今後は予約制にしたいようです。そこで、「メニュー表作ってくれ」と頼まれました。



せっかくだから「カフェみたいなおしゃれなパン写真」を撮ってメニュー表に載せたいぜ!
ということで、長年愛用している一眼レフカメラ「Nikon Df」に、60mmのマイクロレンズ「AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D」を装着して惣菜パンを撮影してみました。
古いカメラとレンズですが、結構いい感じの写真が撮れましたのでぜひご覧ください。
手作り惣菜パンの写真作例+撮影方法


いい感じにと言っても、所詮素人カメラマンの僕が撮れたのはこの程度の出来です。
テーブルに敷いた木目調シートが見切れていたり、シワが寄っていたりするところが素人くささ満載でしょう。
でも、嫁ちゃんはとても褒めてくれました。



いいじゃん!ナイス!
ちなみに、パンの中身にはじゃがいもとベーコンにマヨネーズとチーズを加えているようです。
撮影には窓からの自然光と弱めのルームライトを活用しました。パンの斜め後ろから自然光が当たるように配置し、正面から部屋のルームライト(白昼色のLED1灯)を当てています。



焼く前に卵黄をパンの上に塗ってテカリを出しているので、ほどよく光が当たるように撮影してみました。


こちらは、中にチョコやクリームを入れた「アンパンマン&クリームパンナちゃんパン」です。
小さなお子さんがいる方へあげたいとのこと。普通に絵が上手いんですよね、ウチの嫁ちゃん。
こちらも最初の写真と同じ構図と光の当て方で撮影しました。ちょっとピントがズレてるようにも見えますが…
どちらの写真もRAWで撮影したものを軽くレタッチ(画像編集)しています。露出とコントラストを調整し、彩度をほんのりいじった程度です。



レタッチはあまり本格的にやるタイプではないですが、明るさやコントラストを調整するだけでもグッと見栄えが良くなりますよね!
ちなみに、レタッチする前の写真がこちら。




こう見ると結構違いが分かりますね。こうやってあとから画像編集できるのがRAW撮影のいいところ!
この程度のレタッチなら月額制の有料ソフトでなく、カメラメーカーが提供している無料ソフトでも十分作り込めますよ。



今回はニコンのカメラで撮影したので、Nikon純正の「NX Studio」という無料RAW現像ソフトを使いました。
おしゃれなパン写真を撮るために意識したこと
上のようなレベルの写真なら、僕のような素人カメラマンでも十分撮影できます。
プロの方やハイアマチュアの方のようなクリエイティブな写真は撮れませんが、「オシャレっぽい」写真を撮る際に僕が意識していることを紹介しておくと、次の3点がポイントです。
- 商品の配置と構図を意識する
- 光の当て方(逆光orサイド光)を工夫する
- 小物を有効活用する
パンをバランスよく並べると、なんか「プロっぽい写真」に見えてきます。これが構図の力。
構図は被写体を真ん中に置く「日の丸構図」が有名ですが、複数のパンを撮影するなら「三分割構図」や「対角線構図」もおすすめです。







今回の僕が載せた写真は、「対角線構図」を意識して撮影しています。
次に、光の当て方も写真の出来に大きく影響します。
窓から差し込む自然光をうまく使ってみると、部屋の照明より雰囲気のある写真に。パンの後ろ、もしくは斜め横から光が当たるように配置すると、やわらかく明るい写真が撮れますよ。
光量が足りないときは、白いLEDライトを補助光にするのもおすすめです。
また、パンを乗せる器やテーブルクロスにこだわると、よりおいしそうな写真に仕上がります。



背景にコーヒーカップなんか添えてみると、カフェっぽい写真になるかも!





100均で売っている作り物の花や草なんかを置いても、写真が鮮やかになりますよ。
オシャレなパンを撮るのに向いているカメラ
正直、今販売されているカメラならなんでも綺麗な写真を撮れてしまいます。なんならスマホのカメラでもOKだと思いますよ。
ただ、今回僕がやったようにあとから明るさや彩度を調整したいなら、RAW撮影できるカメラのほうが便利です。



RAW撮影っていうのは、「加工されていない生の画像データ」のことです。
普通にカメラで撮影した画像は、Jpegなどのデータに自動で変換されています。
RAWで撮影したデータはまだ写真として表示される前のデータなので、画質をあまり落とさずに明るさなどの細かな調整ができるというわけですね。
RAW撮影可能なカメラとしては、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラが代表的ですが、コンデジやスマホにもRAW撮影機能が搭載されている機種もあります。



レタッチ(画像編集)は奥が深くて難しいので、最初は露出(明るさ)とコントラストあたりをさわる程度で十分です。
僕レベルが下手に画像データをいじると、余計変な写真が完成します。やりすぎは注意してください。
慣れれば好みの描写に仕上げることも可能!


RAW現像ソフトには、明るさやコントラスト・色味などを細かく調整できる「トーンカーブ機能」が搭載されています。



暗い部分を明るくしたり、色合いを整えたりできる便利な機能です。
上の写真は、白い部分と黒い部分を「グレー」に近い色味に調整して、全体のコントラストを下げてみました。カフェ風のちょっとエモい写真になったんじゃないでしょうか。
好みに合わせた調整ができれば、SNS映えも狙えますよ。
オシャレな写真撮影は最新カメラでないと無理?


どれだけのクオリティを求めるかにもよりますが、エントリーモデルのカメラでも十分写りはきれいです。
写真に興味ない人が見て「すげー」と思えるレベルの写真なら、多少古いカメラでも問題ないんじゃないでしょうか。
僕が今回使った「Nikon Df」というカメラは、2013年に発売された一眼レフです。2025年の時点で10年以上も前のカメラで撮影しました。



レンズなんて1993年に発売された60mmの古い単焦点ですが、どうですかね?古臭い写りに感じますか?
最新のカメラやレンズの写りと比較すれば、シャープさや色味の豊富さなんかは劣りますけど、僕には十分綺麗に撮れていると思えます。
最新のカメラやレンズは性能もすごいですが、価格も高いです。たかが素人の写真撮影のために簡単に出せる金額ではありません。



カメラに使う金があるなら旅行にでも連れてけ。
故障のリスクなんかは避けられませんが、安く済ませたい方は少し前の中古機材を探してみてはいかがでしょうか。



今回僕が撮影に使った機材を紹介しておきます。中古にはなりますが、よろしければ候補に入れてみてください。
パン以外の「物撮り撮影」にもおすすめ
今回はパンのメニュー表に載せるための撮影でしたが、フリマサイトやオークションなんかの商品撮影にも活かせると思います。
写真や画像の見栄えが良いほうが、商品の売れ行きも良くなりますよね!きれいな写真を撮りたい方はぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです。
余談ですが、嫁ちゃんはこんなに手作りパンが人気あるなら、いっそ販売してやろうかと冗談を言っています。



いつまでもタダで食えると思うなよ。
一応、嫁ちゃんは食品衛生責任者の資格を持っておりますので、今後パン屋さんにでもなるのでしょうか。



