レンズ交換のできるカメラには「一眼レフ」と「ミラーレス」がありますが、買うならどちらを選べばいいのでしょうか?
結論から言うと、これから初めてカメラを買うなら「ミラーレスカメラ」がおすすめ。
今やカメラの世界は、一眼レフから完全にミラーレスの時代に突入しています。今後出てくる新製品もミラーレスが中心になってくるでしょう。
そんな中、僕はいまだに一眼レフを現役で愛用し続けています。
一眼レフもとても綺麗な写真が撮れる魅力あるカメラです。
僕にようにミラーレスに移行せず、一眼レフを愛用している人が多いのも事実。それはなぜでしょうか?
この記事では、一眼レフを買うべき人とミラーレスを買うべき人を解説します。
なぜ僕がいまだに一眼レフを使っているのかも合わせて紹介していきますので、カメラ購入の参考にしてみてください。
一眼レフカメラとミラーレスカメラの違いは「ミラー」があるかないか
・・だけではありません。
その名の通り鏡(ミラー)があるのが一眼レフで、ないのがミラーレス。というのはご存知かもしれません。
カメラ購入前に知っておきたいことは、「一眼レフ」「ミラーレス」それぞれのメリット・デメリットです。
これを知っておかないと、買ってから後悔するかも。
カメラ選びは一眼レフとミラーレスの違いを知れば後悔しない
【一眼レフとミラーレスの特徴比較】
ファインダー | ボディサイズ | レンズ | バッテリー持ち | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|
一眼レフ | ミラー越しの 実際の画 | 大きく 重い | 最新ではないが 種類が多い | とても良い | 中古なら 安く買える |
ミラーレス | 電子映像 | コンパクトで 軽い | 種類は少ないが 最新技術モリモリ | 丸1日使用は 不安 | 中古でも まだ高い |
上の表は一般的な一眼レフとミラーレスを比較した場合ですので、すべてのカメラに当てはまるものではありません。
軽い一眼レフもあるし、重いミラーレスもあります。
レンズも価格やモデルによって性能はピンキリです。
ですが、一般的なそれぞれのメリットとデメリットを理解しておけば、買ってから失敗するリスクを減らせます。
一眼レフとミラーレスの代表的な「メリット・デメリット」を知っておきましょう。
一眼レフとミラーレスのメリット・デメリットを比較
メリット | デメリット | |
---|---|---|
一眼レフ | 中古で安く揃えられる レンズの種類が多い バッテリーの持ちが良い | 大きくて重い 新製品は出なくなる 撮影前に露出確認できない |
ミラーレス | コンパクトで軽い 最新の機能で高性能 撮影前に露出確認できる | ボディやレンズが高い レンズの種類が少ない バッテリーの持ちが悪い |
一眼レフとミラーレスの代表的なメリット・デメリットは上記の表の通り。
それぞれのカメラが持つ強みや特徴を比較して、自分に合った1台を選ぶと後々後悔しづらくなるはずです。
- ボディサイズ・重さ
- ファインダー
- レンズ
- バッテリー
上記の項目ごとに、一眼レフとミラーレスで比較してみます。
カメラの大きさと重さ比較:ミラーレスの魅力は「小さくて軽い」
ミラーレスカメラの1番の利点は、ミラーがないことで本体を小さく軽くできること。
重く大きいカメラは、買っても持ち歩かなくなってしまいますよね。
せっかくカメラを買うなら常にカバンに忍ばせておきたいところ。首から下げて歩くのが億劫にならないことは大事です。
バッグでの持ち運びも楽チンだし首から下げても負担が軽いので、女性も扱いやすいと思います。
「軽いは正義」は本当です。
一方、一眼レフは大きく重くなりがちですが、ボディが大きい分背面ボタンが操作しやすいという利点があります。
カメラを持つグリップ部も広くなっているので、手の大きい男性は一眼レフの方が使いやすいと思います。
ファインダー比較:失敗写真が少なくなるのはミラーレス
ミラーレスのファインダーは電子ビューファインダー(EVF)といいます。ミラーに反射した実際の景色を見る一眼レフとは違い、レンズを通して見える景色を映像化し、ファインダーや背面モニターに映し出すのがミラーレスの特徴です。
これにより、ファインダーやモニターに映っている映像を「実際の写真の仕上がり」として見ることができるんです。
シャッターを切る前に明るさやボケ感を確認できるので、ミラーレスは写真を失敗しにくいです。
一昔前のミラーレスのファインダーは映像が荒く見にくいものでした。タイムラグも大きかったので、一眼レフに慣れているユーザーは「使い物にならない」と感じる人も多かったはず。
でも、今のミラーレスは全くの別物。キレイなファインダーでとても見やすくなりました。
むしろ、シャッターを切る前から完成写真を確認できるため、今はミラーレスの方が優位に立っているような気がします。
レンズ比較:種類の豊富さは一眼レフ 最新技術はミラーレス
レンズの種類や豊富さは圧倒的に一眼レフが優位です。歴史が長いので多くのレンズを使うことが可能。
当時は高すぎて手が出なかったレンズも、今なら買えるものも多いでしょう。
「あえてオールドレンズを使ってみる」という楽しみ方があるのも一眼レフの魅力です。
一方、現代のカメラ「ミラーレス」のレンズは、瞳オートフォーカスや逆光耐性などの性能が山盛りです。
初めて使うにしても、誰もが簡単にキレイな写真を撮れると思います。
ただ、ミラーレスのデメリットとしてあげられるのがレンズの少なさ。
特にNikonとCanonは一眼レフに強いメーカーでしたので、ミラーレス用レンズはまだ数が少ないです。
ミラーレスは今まさに急成長しているカメラですので、今後どんどん新しいレンズが登場してくると思います。
バッテリー比較:丸1日使えるのは一眼レフ ミラーレスは予備を持つか給電
バッテリの持ちは一眼レフが有利。バッテリー自体が大きく容量が多いこともありますが、ミラーレスに比べて電力を使う頻度が少ないためです。
僕の一眼レフはニコンのDf。
1,000枚ほど撮影してもまだ残量が残ります。
一方、ミラーレスは一眼レフに比べて電池持ちが悪いというデメリットがあります。バッテリーを多めに用意しておくなどの対策をしておくと安心。
また、一部ミラーレスにはモバイルバッテリーから給電しながら撮影できるモデルも出てきましたので、撮影枚数の多い人や動画撮影がメインの人は給電環境を整えておくのも手です。
個人的に、今後ミラーレスのバッテリー問題はどんどん改善されていくのではないかと思っています。
僕が一眼レフを使い続ける理由
ここまで「これからはミラーレスの時代だ」と伝えてきましたが、そんな中僕が一眼レフを使い続ける理由。
その理由は以下の通り。
「今まで集めたレンズを使い続けたい」
「ノスタルジックな古いレンズを使いたい」
「一眼レフの重厚感とシャッターの音・重みが好き」
一眼レフのレンズは通常ミラーレスには付きません。マウントアダプターを間に噛ませれば使えるんですけど、カメラ本来のシルエットが崩れてしまうのが好きではありません。
レンズには各メーカーごとに適合するマウントが決まっているので、基本的に同じメーカーのものなら装着できます。
でも、一眼レフとミラーレスではマウントが異なるので同メーカーでも付けられないという問題があります。
つまり、今までコツコツと集めてきた一眼レフレンズは、ミラーレスを買っても使えないんです。
レンズは高いです。気軽に買える金額ではありません。
そんな高価なものを、ミラーレスに移行したらまた買い直さなくてはなりません。
無理です。
それに、僕は古いレンズの味のある写りが大好きです。
この描写を手放してまで最新技術を手に入れたいとは思っていません。今のところは。
それから、僕にとって一眼レフを手放せない1番の理由は「カメラの重厚感とシャッターの音・重み」が好きだからです。
構図を決めて構えた左手にのしかかるカメラの重み。そのままピントを合わせてシャッターを押す。心地よいシャッター音とともにミラーの跳ね上がる衝撃が右手に伝わってくる。
「写真を撮る工程」を楽しむには、あのデカくて重い一眼レフが僕にはピッタリなんだと思います。
一眼レフカメラを買うのがおすすめな人
- カメラやレンズを安く揃えたい人
- 小さいカメラより操作しやすいカメラがいい人
- レンズにバリエーションが欲しい人
- 一眼レフ用のレンズをすでに持っている人
- 重厚なシャッター音が好きな人
一眼レフカメラはすでに過去のものとなってきています。今後も新製品が出てくることはあまり期待できないでしょう。
それでもまだ新品で購入できます。程度の良い中古品を探してみるのも良いと思います。
カメラには寿命がありますが、レンズは大事に保管すれば長く使えることが多いです。
当時は高くて手が出なかったレンズも、今なら中古で安く買えます。
ミラーレスレンズ1本分で2,3本買えることもありますよ。
古いレンズは、フレア・ゴーストなどが出やすいものもありますが、逆にそれが味になることも。
僕はそういう写真が大好きなので、あえて古いレンズを使っていたりします。
それに、ミラーレスは新しいカメラなのでレンズのバリエーションがまだ少なめ。一眼レフならどんなレンズも選び放題ですよ。
ミラーレスカメラを買うのがおすすめな人
- これから写真を始める人
- 最新のカメラを使いたい人
- 小さくて軽いカメラがいい人
- 古いレンズは使わない人
- 常にカメラを持ち歩きたい人
これからカメラを買って写真を始めるなら、ミラーレスが圧倒的におすすめ。
今は以前のミラーレスカメラの弱点を徐々に克服してきています。特に理由がないのなら、あえて一眼レフを選ぶ必要は無くなってきていると感じます。
強いて弱点を言うなら、やはりバッテリーの持ちだけだと思います。
レンズのラインナップも今後はミラーレス中心になることが予想されますので、今買うならミラーレスが良いのではないでしょうか。
小さくて軽い点も優れています。女性が持ち歩くのにもおすすめです。
下の記事で15万円以下で買えるおしゃれなミラーレスをまとめています。
よろしければこちらも参考にしてみてください。
過去の産物「一眼レフ」とこれからのカメラ「ミラーレス」
カメラ選びは慎重になりますが、僕の個人的な観点から言えば、カメラ本体よりもレンズ選びの方が重要だと思います。
カメラは電子パーツが多い機械なのでいずれ寿命を迎えます。カメラよりレンズの方が長く使うことになるはず。
時代が一眼レフからミラーレスへ移行しているのであれば、これから発展していくミラーレスカメラの方がおすすめされるのは当然でしょう。
とはいえ、一眼レフにはミラーレスにない魅力があるのも事実。
僕はこれからも一眼レフを使い続けるつもりです。