カメラやレンズを湿気から守るため、そしてカメラをかっこ良く飾るために、「HOKUTO」の防湿庫を購入し約2年間使用してきました。
僕が購入したのは「HOKUTO」のLEDライト付きミドルクラス防湿庫【HPシリーズ(容量102L)】です。
購入価格は3万円弱でした。
【HOKUTO HP102EX】
過去の僕はカメラやレンズの保管方法なんて考えもしていなかったのですが、ネットショップで中古レンズを見ていると「カビがあります」という表記をよく目にするようになりました。
「カビが生えてるなんて、どんだけ古いレンズだよ」と他人事のように思っていましたが、調べてみると湿度60%以上でカビは簡単に生えてしまうという事実を知ります。
慌てて乾燥剤とドライボックスを購入しました。
そんな中、「防湿庫」という便利でかっこいいものがあることを知った僕は、各メーカーの商品を調べた末に「HOKUTO」の防湿庫を購入しました。
結果として、防湿庫としての機能はもちろん、カメラを眺めながらニヤニヤする時間が増えました。
買って良かった。
約2年間毎日使用してきたので、そのレビューを紹介したいと思います。
- 【HOKUTO】防湿庫は防カビ効果がある?
- 防湿庫に数万円払う価値はある?
- 防湿庫にかかる電気代はどれくらい?
- ドライボックスとどっちがおすすめ?
- 防湿庫の目的は機材の保管?インテリア?
【HOKUTO】の防湿庫を選んだ理由は「LEDのライトアップ」
僕がHOKUTOの防湿庫を選んだ理由は以下の2つ。
- LED照明付きでカメラをライトアップできる
- 実績のあるメーカーでなおかつ価格が比較的安い
中でも、「カメラをかっこ良く飾りたい」という気持ちが強かった僕にとって、LEDライト機能は外せない部分でした。
どちらかと言うと、カビ対策目的よりもインテリア目的で購入を決めるという不純な理由です。
でも、暗闇の中照明に照らされる愛機を眺めているだけで1杯いけそうなくらいカッコいい。
102lと結構な容量があるので、上部の空いているスペースに家族全員の腕時計も飾ってみました。
僕がこの防湿庫を選んだ理由に、大容量でLED機能付きの中では比較的安かった点があります。
いや、もっと安い防湿庫もあります。それこそ1万円くらいで買えるものも。
ただ、容量が小さかったりライトアップ機能がなかったりと、僕の求める条件だとその価格帯では見つけられませんでした。
- 大容量を選べる
- LEDライトアップ機能付き
この条件に当てはまる中で、「HOKUTO」の防湿庫が僕にとって最適な選択だったと思います。
102Lの容量でどれくらいの機材が入るのか
- フルサイズ一眼レフ本体×2機
- APS-C一眼レフ本体×1機
- 単焦点レンズ×5本
- 望遠ズームレンズ×2本
これだけの機材でも102Lの容量なら余裕で入ります。すべて並べてもまだまだスペースが余ってしまうほど。
上段の時計を抜けば、あとカメラボディを2台・レンズを4,5本追加しても余裕で入りそうです。
ご自分のカメラやレンズ本数に合わせて容量を選べますが、足りなくなるよりは少しゆとりを持った方が良いと思います。
所有カメラが1,2台でレンズがあまりない方なら30Lでも足りそう。機材が増えるかもしれないなら50Lあると安心です。
102Lの容量は正直ちょっと大きかったかな?と思いましたが、今後機材が増えた場合、後で買い替えるよりはお得になると思います。
防湿庫は本当に防カビ効果はある?2年使った状態を公開
防湿庫本来の目的である「防カビ」。約2年間使用してみてカメラ機材は無事なのかが1番気になるところですよね。
結果として、防湿庫で保管してからカメラやレンズにカビが生えたものは1つもありません。防湿庫として合格です。
下の写真は防湿庫を購入してからずっと保管しているNikonのレンズ「Ai Nikkor 50mm f/1.4S」。
中古で購入した古いレンズですが、もともとカビがなく程度良好なものです。何度も撮影に使用していますが、防湿庫で保管していたおかげかカビの発生はなく綺麗な状態をキープできています。
僕の住まいは関東地方。梅雨時期はもちろん、冬以外はたいてい湿度60°以上になる場所です。
この環境下でも防湿庫で保管しておけば安心できることが分かりました。
上の写真は防湿庫内の湿度を測る湿度計。撮影のため扉を開けていたので湿度が55°まで上がっていますが、扉を閉めれば数時間で設定湿度まで下がります。
僕は35°に設定していますが、きちんと設定湿度をキープしてくれます。湿度計の誤差は多少あるかもしれませんが、結果としてカビが生えない湿度になっていれば問題ありません。
防湿庫の稼働音は?ライトは眩しい?
24時間稼働しっぱなしですが、稼働音などはまったく気になりません。
というか聞こえません。
僕はリビングに設置していますが、エアコンや冷蔵庫の方がよっぽど音が大きいです。
メーカーにもよるのかもしれませんが、HOKUTOの防湿庫はほとんど無音。寝室に置いても余裕で寝れそうです。
サイズさえ合えば、置く場所に困ることはないでしょう。
LEDのライトが向きによっては眩しく感じるかもしれませんが、僕は夜でも真っ暗が嫌いなのでちょうど良い明るさに感じます。不要ならボタン1つで消灯できるので非常に便利です。
防湿庫の電気代ってどれくらいかかるの?
HOKUTO防湿庫の販売サイトによると、1日稼働した場合の電気代は約1.2円。
1年間ずっと稼働しても年間で500円以下になる計算です。これはすごい。
ちなみに僕の場合、ずっとLEDライトを点けっぱなしです。
それでも防湿庫導入前と導入後で電気代はほとんど変わっていません。
正確な金額差は分かりませんが、本当にまったく気が付かない「誤差」のレベルです。
このことから、買った後のランニングコストはほぼかからないと言ってもいいのではないでしょうか。
防湿庫の耐久年数はどれくらい?
防湿庫の耐久年数は5年〜10年ほどと言われています。もちろんメーカーや個体差によると思いますが。
僕はまだ2年程度の使用なので実際どれくらい持つかは不明ですが、今のところ不具合や異音などはまったくありません。
HOKUTOの防湿庫は5年間の無償修理保証が付きますので、平均寿命までは安心して使えそうです。
もし壊れてしまったらまた同じものを買いたいと考えています。それくらい気に入って使っている防湿庫です。
ドライボックスより防湿庫がおすすめな人
- 確実な湿度管理をしたい
- カメラやレンズの数が多い(今後増える可能性がある)
- 乾燥剤の交換などの手間を省きたい
- カメラ機材をカッコ良く保管したい
上記に当てはまる人は防湿庫がおすすめです。1度買ってしまえばあまりランニングコストをかけずに機材を守ってくれますよ。
メンテナンスフリーが大好きな人も検討してみてください。
何より、カメラをカッコ良く飾りたいなら防湿庫以上のものはないです。
インテリア重視の方は「LEDライト機能付き」の防湿庫を選ぶと満足できますよ、きっと。
カメラをカビから守り美しく飾れるのが防湿庫の魅力
防湿庫は絶対必要なものかと言えばそうでもないかもしれません。乾燥剤を入れたドライボックスで安く抑えることも可能です。
でもカッコ良くないじゃないですか。透明の箱に入れているだけなんて。
せっかくお気に入りのカメラがあるなら、最大限カッコ良く飾りたいのが男のサガ。使うだけじゃなく目でも楽しむ、それが趣味ってものでしょう。
なんて、偉そうなことを言いましたが、僕は本当にそう思います。
防湿庫は数万円の導入コストがかかりますが、もしレンズにカビが生えたら修理に最低1万円以上かかります。
だったら最初から予防したいと思うし、ついでにカッコ良く飾りたい。
防湿庫を買う意味を問われれば、それが十分な理由になると僕は思います。
機材を守る安心感だけじゃなく、カメラを眺める幸福感を味わいませんか。