川や滝などの水の流れをカメラで撮りたい場合、シャッタースピードを変えることで水しぶきや水の流れの表現に違いが出ます。
シャッター優先モードを使って水流写真の印象をガラリと変えてみませんか?
- 水しぶきを流れるように撮りたい
- 時間が止まったような水の写真を撮りたい
- シャッター優先モードを使ってみたい
上記のような方へ、シャッター優先モードを使った水の撮影方法を紹介します。
水の流れは「シャッター優先モード」で誰でも簡単に撮れます。
「流れるような写真」も「時間が止まったような写真」も自由自在です。
水しぶき写真の作例
「水の写り方」を写真で比較してみましょう。
1枚目の1/500秒で撮影した写真は水しぶきが止まって見えます。
シャッターのスピードが速いので、水の瞬間的な動きを捉え、水しぶきがダイナミックに表現された写真になります。
一方、2枚目の1/8秒の速度で撮影したものはシャッタースピードが遅いため、水の流れる動きが流動的に描写され優雅な印象になっています。
同じ場所から撮影した2枚ですが、シャッタースピードが変わると写真のイメージがずいぶん違ってきますよね。
「時間が止まったように撮る方法」と「流れに動きが出るように撮る方法」でシャッタースピードを変える必要があります。
撮るのが難しそうですけど、実際はとても簡単です。
今回はシャッター優先モードを使った流水の撮り方を、初めての方でも分かりやすいように解説していきます。
シャッター優先モードの手順
- シャッター優先モードに設定する
- シャッタースピードを設定する
- ISO感度を設定する
この手順で設定すればシャッター優先モードで撮影ができます。
カメラによってダイヤル位置や調整方法が異なりますが、基本的に操作は同じですのでカメラを触りながら見てみてください。
シャッター優先モードにする
カメラの撮影モードは「シャッター優先モード」に設定します。
シャッタースピードを任意の数値に設定すれば、絞り値(F値)はカメラが自動で適正値に調整してくれる便利な機能です。
マニュアル撮影でもシャッタースピードの設定はできますが、慣れないうちは露出(光の取込み量)の調整が難しいと思いますので、まずは簡単に調整できるシャッター優先モードを使用してみましょう。
シャッター優先モードの設定方法は、「M・A(Av)・S(Tv)・P」と書かれたダイヤルをS(もしくはTv)に合わせるだけです。
※カメラのメーカーによって表記が「S」だったり「Tv」だったりしますが、どちらも同じ効果があります。
「撮影モードダイヤルが回らない!」という場合
ダイヤルは撮影中誤って回ってしまうことを避けるために、そのまま回しても回らないようになっているカメラもあります。
上の写真はNikon Dfというカメラですが、こちらのカメラはダイヤルを上に持ち上げながら(引っ張りながら)回すタイプです。
自分のカメラのダイヤルが回らなという方は試してみてください。
シャッタースピードを設定する
シャッタースピードを任意の数値に設定します。
写真の数字がたくさん書いてあるダイヤルが、シャッタースピードを設定するコントロールダイヤルです。
ダイヤルのないカメラは別に操作コマがあるはずですので、液晶画面を見ながらシャッタースピードを操作して下さい。
水しぶきをどう切り取るかに合わせて設定します。
シャッタースピードを遅く設定した場合、手ブレが起きやすくなります。
1/80秒よりも遅くなると手ブレ発生率が多くなることが多いです。どうしても手ブレしてしまう場合は、三脚を使うことをおすすめします。
三脚を持っていない場合は、近くの手すりの上にカメラを置いて固定したり、壁に体を押し付けてシャッターを切るのも有効です。
僕はこの方法をよく使いますが、意外にも手ブレを防ぐことができますのでおすすめです!
ISO感度を調整する
いざ撮影してみたら、写真が暗くなってしまうことがあります。
特に山の中の渓流や日陰などの光が入りづらい場所で撮影すると、光量が足りず暗くなってしまいます。
そんな時は「ISO感度」を変更してみましょう。
ISO感度とは「カメラが光を感知する能力値」です。
ISOを上げると写真が明るくなります。
しかし、ISO感度を上げれば上げるほど画質が低下してしまいますので注意が必要です。
個人的に「1600」くらいまでのISO感度に抑えることがおすすめです。
※写真のカメラはダイヤル式のものですが、メニューから設定するカメラもあります。
ISOは徐々に上げて撮ってみてください。
なるべく上げすぎない方がキレイな画質で撮影できます。
しかし、写真が真っ暗で何が写っているのか分からないのであれば本末転倒ですので、何度か試し撮りをして調整するのがおすすめです。
まとめ:シャッター優先モードなら「水流写真」を簡単に撮れる
水の流れを撮影する手順をまとめます。
- シャッター優先モードを使う
- シャッタースピードを設定する
- ISO感度で明るさを調整する
意外と簡単に感じませんか?
今回紹介した撮影方法なら、誰でも簡単に水流写真を撮れるはずです。
カメラを始めたばかりのうちは、難しい単語や設定方法を言われても理解できないことも多いと思います。
ですが、実際に自分で設定を変えてみたり、撮影方法を覚えたりして経験を積んでいけば必ず理解できますし、思い描いた写真に近づくことができます。
なるべく簡単に初心者の方でも挑戦できるやり方を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。